【速読術】の方法・練習法・トレーニング - その効果にせまる

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音読習慣の罠

人は音読をしてしまうのでしょう?

たとえ、実際に声に出していなくても、頭の中で音読をしていれば、その速度以上のペースで速読をすることは出来なくなってしまうのは明らかです。

その根底には、小学校以来の読書習慣の有無が大きく影響しています。

当初、私たちは文字を学び、読解力をつけていく際には、文字を一文字ずつ確かめるようにじっくりと読んでいく“逐語読み“という読書法を習得します。

この読書スタイルにより、文字に慣れ、読書に慣れるわけですが、問題はこの時点から先の生活の中でどれだけ読書に親しむかにより、“黙読”へのシフトが異なってくることです。

よく、“本の虫”と呼ばれる読書好きの子供は、自分の中で自ずと“黙読”のトレーニングが行なっており、いつの間にか、“逐語読み”との決別が行なえるわけです。

なぜなら、彼にとっては、いちいち、文字や言葉を正確に読むよりも、だいたいの意味や文章の流れが把握できれば、一秒でも早く先に進みたいという欲求に駆られるからです。

そうなると、いちいち一文字ずつ読んだりすることが億劫になり、自分の中で“要領の良い(効率的な)読書が出来れば、それでよし!とする価値観”を築くことが出来ます。

ところが、読書習慣を持たない子供は、この“逐語読み”の習慣から抜け出せず、“本とは、一文字たりとも見落とすことなく、真面目に徹頭徹尾読むものだ!”という真面目な使命感に駆られてしまい、例えば、漫画を読む場合にも、「スババババーンッ!」という効果音のすべてを頭の中で音読しますので、文章を早く読むことが出来なくなります。

このように、音読の背景には、“逐語読み”の習慣があり、さらにそのバックグラウンドには、読書そのものに対する姿勢や価値観が関わってくるわけです