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速読における本末転倒
速読における「理解力」は、「理解の速度」と「理解のレベル・コントロール」の2つのファクターから構成されています。
それは、“どれだけ早く理解出来るか?”という「理解の速度」と、その理解のレベルは、“どの程度のものなのか?”と「レベルをコントロールすること」を意味します。
つまり、「速読術における速度」とは、「インプットの早さ」と「理解の早さ」、そして、「理解のレベル」の“3つの歯車”が的確に噛み合い、機能することにより達成された「結果」のに過ぎないのです。
従いまして、「はじめに速さありき!」と、短い時間における処理文字数を誇るような速読術は、あきらかに「目的」と「手段」が転倒しています。
このことを山登りに例えてご説明しましょう。
“富士山に登る”ことは「目的」であり、山頂に早く着いたというのは、「結果」に過ぎません。
このことは、素人なら10時間掛かるルートを、ベテランの登山者は6時間で登り終えたとしても、山頂に到達するという「目的」を達することにおいては、同じことなのです。
しかし、世の中の速度術は、「登山速度の違い」ばかりを強調して、結果的に本当に山頂に
たどり着いているのか、どうかは、問題視していないことが多いのです。
まるで陸上競技のような速度で駆け上がれば、その瞬間の登山速度は誰よりも速いことでしょうが、最終的に山頂にたどり着いていなければ、登山をしたことにはならないのです。
そうした状況と同じように、みせかけの速読術を「速読の早さ」で誇りながら、結果的に
まったく生活に役立たない速読術は、予想外に多いものです。
それゆえ、常に冷静に「目的」と「手段」の本末転倒が起こっていないか?を冷静に見極める必要があるのです。