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韓国式速読術のその後
日本の速読術のルーツが、韓国式速読術にあることは、改めてご説明するまでもない事実です。
ところが、ここに興味深い事実があります。
韓国式速読術は、基本的にセミナーなどの教室で、直接指導が前提となっていたことから、
その指導法は、その後、いろいろな流派と枝分かれした日本式の記憶術にも引き継がれました。
しかしながら、そうした指導を行なうセミナー教室は、日本では発展を続けておりますが、発祥地の韓国では、すでに廃れてしまい、今では誰も速読術を話題にすることもないそうなのです。
そもそも、韓国式の速読術は、日本以上に超学歴社会であることを背景に生まれました。
つまり、韓国社会のエリート中のエリートである、“ソウル大学法学部の合格者御用達“のメソッドとして、かつては一大センセーショナルを巻き起こしたわけです。
ところが、韓国式速読術を習得するためには、長い期間におよぶ厳しい修練が必要である
ことが、受講者の間で知られるようになりました。
その訓練が厳しいという現実が分かるに連れて、“あまりに難し過ぎる!”と、受験生からは敬遠されるようになってしまったのです。
最大のユーザーである、大学受験生から見放された韓国式速読術は、やがては韓国の一般社会から忘れ去られてしまったのです。
つまり、速読術は、原産国である韓国では廃れた後も、それを学んだ人たちにより、日本各地でいろいろな流派のセミナーが開講される形で受け継がれているのです。
“青は藍より出でて藍より青し”ということわざがありますが、本家本元の韓国流速度術が一過性のブームで消えてしまったのに対して、その後継者にあたる日本式速読術は、現在も継続的な進化を遂げているのです。